この記事では北岳に登る予定のある方の参考になるよう、
私が実際登った時の画像付きで登山ルートをご紹介しています。
目次
1.北岳について
2.ルートについて
3.山行の感想
北岳について
言わずと知れた南アルプスの主峰である北岳は標高3,193m、
富士山に次いで日本で2番めに高い山です。
深田久弥さんの著作『日本百名山』でも紹介されており、
北岳バットレスなどロッククライミングの聖地としても有名です。
北岳登頂のルートは山梨県南アルプス市の広河原が起点となります。
マイカー規制のため広河原までは路線バスでのアクセスです。
・公共交通機関でのアクセス
甲府駅より南アルプス登山バス(山梨交通)で2時間程度
・車でのアクセス
市営芦安駐車場(24時間営業/無料/600台程度)より1時間程度
※上記情報は24年9月時点のものです。お出かけの際は各種ホームページで詳細をご確認下さい。
登山ルートについて
2023年の7月に広河原から1泊2日のテント泊で登りました。
テント場は北岳肩の小屋を利用しました。
広河原が標高1520m、山頂が3193mのため
最大高低差は1673mのルートです。
バスを降りてすぐ、広河原山荘の向かいに
広河原インフォメーションセンターがあります。
綺麗な施設で、登山届の提出場所やトイレがあります。
■ 1日目:7時25分 登山口 (標高1520m)
バスのロータリーから歩いてすぐ、北岳登山口があります。
登山口からは大きな川(野呂川)を渡ります。
登山が好きな先輩から、南アルプスは
気候の関係で森林限界の標高が高く、森が深いからいいと
聞いていたのですが、まさしくその通り。
人生初のギョリンソウを見つけてしまいテンションが上がりました。
■9時25分 白根御池小屋到着(標高2236m)
さて、出発から2時間程度で白根小池小屋に到着。
ここから分岐となり山頂まで草スベリ、右俣、左俣ルートに分かれます。
今回は肩の小屋のテント場に宿泊するため
行きは草スベリか右俣ルートになるのですが、
距離と急坂を天秤にかけ、草スベリを選びました。
ちなみに草スベリのが急坂です。
■11時 小太郎尾根分岐到着 (標高2890m)
1時間半の急登を経てやっと稜線上に出られました。
この写真に見えているのが小太郎山、
その奥はガスで隠れていますが甲斐駒ヶ岳です。
■11時58分 北岳肩の小屋到着 (標高3012m)
肩の小屋に到着!テント場は予約不要、小屋は要予約でした。
2000円の料金をお支払いし設営です。
水は有料1L200円でした。
■テント場からの景色
稜線上の小屋なので景色は最高です…!
仙丈ヶ岳方面と富士山などが見えました。
お昼ご飯と夜ご飯を済ませ、翌日4時の出発に備え早々に就寝です。
■2日目:4時20分 北岳肩の小屋出発(標高3012m)
この日はテント場を出発し、山頂を経て
北岳山荘まで歩き、左俣ルートで下山します。
朝の景色もとても綺麗でした…
ちなみに山頂でのご来光は若干間に合いませんでした(笑)
■5時10分 北岳山頂到着(標高3193m)
テント場をでて50分程度で山頂に到着。
ここから本当は中白根山まで縦走しようと思っていたのですが
体力的なところを考え北岳山荘までにしました。
■6時24分 北岳山荘(標高2902m)
お手洗いをお借りして、小屋の前のベンチで
富士山を見て休憩させて頂きました。
ここから吊尾根分岐まで戻り、左俣を下ります。
■左俣ルート(至白根御池小屋)
北岳山頂直下も岩場が少しありますが、
正直ここの左俣ルートが今回の山行では最も難易度が高かったです。
梯子を降りたり、岸壁沿いを歩く「八本歯のコル」とそれを抜けた後の
ガレ場が結構長かったので足に疲労がきました。
標高的には3095mから小屋のある2236mまで一気に下ります。
ちなみに7月にいったのですが少し雪渓を渡る箇所もありました。
■10時56分 白根御池小屋到着(2236m)
ここからは行きと同じルートを下ります。
行きは小屋まで2時間半程度だったのですが
下りは2時間で到着しました。
広河原に降りて驚いたのはバスに並んでいる人が多かったこと。
本数も限られているので時刻表を確認して登りたいところですね。
山行の感想
総歩行距離12.8kmとものすごくロングな山行ではなかったのですが、
下りは特に神経を使う箇所が多くずっしりとした疲労感がありました。
ただ、富士山が見える稜線歩きは最高でとても充実した山行になりました!
お花もたくさん咲いていたため色んな方向性で楽しめる山だと思います。
基本的には1泊が前提かとは思いますが、是非検討してみてください〜!
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